イタリアの研究チームが開発:耳栓型バイタルセンサーで雪山救助活動を革新

イタリアのEurac Researchが、耳栓ほどの大きさのプローブに体温、心拍数、血中酸素濃度などのセンサーを詰め込んだカナル型イヤホンタイプのバイタルサイン測定器『MedSENS』を開発しました。この装置は、特に厳しい環境下での救助活動、例えば雪山での低体温症の疑いがある要救助者の体温を正確に測定するために考案されました。通常の体温計や他の複雑な機器が使用困難な状況でも、要救助者に苦痛を与えずにバイタル値を測定できる点が特徴です。

MedSENSは、測定されたデータをリアルタイムでイヤーパッド上のOLEDディスプレイに表示し、救助隊が必要な情報を一目で確認できるように設計されています。また、このデータはワイヤレスで他の機器に送信することも可能です。約1年間にわたる試験の後、現在は製品化に向けてパートナーを探している段階です。この技術は救助活動だけでなく、病院内での使用にも有用な可能性があり、特に手術室での利用が考えられています。

引用元)https://www.techno-edge.net/article/2022/07/01/48.html

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