電子カルテと治験データの自動連携成功:患者への新薬提供を迅速化

国立がん研究センター、中外製薬、NTTデータは、電子カルテ(EHR)と治験データ収集システム(EDC)のデータ連携を進める共同研究を実施しました。この研究では、PhambieLINQ®を活用し、患者背景、バイタルサイン、臨床検査値、有害事象、併用薬などの臨床データを電子カルテからEDCへ自動連携することに成功しました。

この連携により、医療機関におけるデータ転記作業が減少し、製薬企業でのデータ確認作業(SDV)も効率化されました。また、医療機関と製薬企業間の問い合わせ件数が減少し、治験データの入力作業がスムーズに行われるようになりました。これにより、新薬開発プロセスが加速し、患者に新しい治療薬がより早く提供されることが期待されます。

今回の研究成果は、医療と製薬業界におけるデジタル化と効率化を推進する一歩となり、今後もさらに高度なデータ連携技術の研究が続けられる予定です。

引用元)https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2024/0611_1/index.html

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