産業技術総合研究所(産総研)は、少量の膀胱内視鏡画像の学習から高精度に診断するAIを開発しました。この研究は、産総研の野里博和氏らのグループによるもので、成果は米国オーランドで開催されるIEEE EMBC2024で発表されます。膀胱内視鏡画像の学習には、数式から自動生成した大規模データセットを使用し、AIモデルの事前学習により高精度な診断支援を実現しました。診断支援AIモデル(MixFDSL-2k)は、膀胱内視鏡画像を用いて94.3%の感度、99.4%の特異度、98.3%の正解率を達成し、専門医を上回る結果となりました。今後、この技術を他の医療分野にも応用し、AIによる高精度な診断支援の実用化を目指します。