NECと国立大学法人東京医科歯科大学(TMDU)は、AIを利用してスマートフォンやタブレット端末で撮影した映像や問診データを解析し、慢性腰痛のセルフケアを支援する技術を開発しました。この技術により、人物がカメラに映る角度をAIが自動的に考慮し、骨格を高精度に推定することが可能になりました。これにより、慢性腰痛の原因推定と、症状に応じた運動プログラムを自動で提示することができるようになります。運動プログラムは動画で提供され、利用者は自宅などで動作を確認しながら運動プログラムに取り組むことが可能です。NECの充足可能性問題(SAT)ソルバを用いた仮説推論技術とTMDUの医学的知見を組み合わせることで、慢性腰痛の主要な原因を平均10秒以内で推定することが可能となりました。今後、両機関はこの技術の実証を行い、有効性を検証する予定です。