ですます調(敬体)、だである(常体)をプロンプトで使い分けよう。

はじめに

AIにてテキスト生成を依頼するときに悩むのが「〜です/〜ます」「〜だ/〜である」の文体ではないでしょうか。今回はそれを指定するやり方を覚えましょう。

文体プロンプト

正式には、「〜です/〜ます」を敬体、「〜だ/〜である」を常体と表現するのはご存知でしょうか。人によっては「です・ます調」「だ・である調」などと表現することもあります。

プロンプトの実践例

#命令書:

以下の入力文を{敬体(です。ます。)調}にして下さい。


#入力文:

報告書 記載例:◯月◯日7時ごろ、看護師Aは主治医から500mlの輸液を6時間で投与の指示を受け、患者Aに点滴を施行した。訪室時、看護師Aは同じトレイに同色の2つの点滴を乗せていた。 8時ごろに看護師Bが患者Aを訪室した際、点滴バッグに患者Bの名前が記載してあることに気づき、すぐに抜針。看護師Aに報告した。 患者Aは気分不快や体調不良の訴えなし。体温36.2℃、 BP126/66 P72 SpO298%。看護師Aが主治医に報告し、経過観察となる。

#出力文:

ChatGPT の回答


報告書 記載例:◯月◯日7時ごろ、看護師Aは主治医から500mlの輸液を6時間で投与する指示を受け、患者Aに点滴を施行しました。訪室時、看護師Aは同じトレイに同色の2つの点滴を乗せていました。8時ごろに看護師Bが患者Aを訪室した際、点滴バッグに患者Bの名前が記載されていることに気づき、すぐに抜針し、看護師Aに報告しました。患者Aは気分不快や体調不良の訴えはありませんでした。体温は36.2℃、BPは126/66、Pは72、SpO2は98%でした。看護師Aが主治医に報告し、経過観察となりました。

プロンプトの実践例

#命令書:

以下の入力文を{常体(だ・である)調}にして下さい。


#入力文:

報告書 記載例:◯月◯日7時ごろ、看護師Aは主治医から500mlの輸液を6時間で投与の指示を受け、患者Aに点滴を施行した。訪室時、看護師Aは同じトレイに同色の2つの点滴を乗せていた。 8時ごろに看護師Bが患者Aを訪室した際、点滴バッグに患者Bの名前が記載してあることに気づき、すぐに抜針。看護師Aに報告した。 患者Aは気分不快や体調不良の訴えなし。体温36.2℃、 BP126/66 P72 SpO298%。看護師Aが主治医に報告し、経過観察となる。

#出力文:

ChatGPT の回答


報告書 記載例:◯月◯日7時ごろ、看護師Aは主治医から500mlの輸液を6時間で投与する指示を受け、患者Aに点滴を施行した。訪室時、看護師Aは同じトレイに同色の2つの点滴を乗せていた。8時ごろに看護師Bが患者Aを訪室した際、点滴バッグに患者Bの名前が記載されていることに気づき、すぐに抜針し、看護師Aに報告した。患者Aは気分不快や体調不良の訴えはなく、体温は36.2℃、BPは126/66、Pは72、SpO2は98%だった。看護師Aが主治医に報告し、経過観察となった。

いかがでしたでしょうか?文体をすることで、アウトプットが変わったことを、ご確認いただけたと思います。おまけで {5W1H} でまとめてもらいました。

プロンプトの実践例

#命令書:

以下の入力文を[5W1H]で整理して下さい。


#入力文:

報告書 記載例:◯月◯日7時ごろ、看護師Aは主治医から500mlの輸液を6時間で投与の指示を受け、患者Aに点滴を施行した。訪室時、看護師Aは同じトレイに同色の2つの点滴を乗せていた。 8時ごろに看護師Bが患者Aを訪室した際、点滴バッグに患者Bの名前が記載してあることに気づき、すぐに抜針。看護師Aに報告した。 患者Aは気分不快や体調不良の訴えなし。体温36.2℃、 BP126/66 P72 SpO298%。看護師Aが主治医に報告し、経過観察となる。

#出力文:

ChatGPT の回答


誰が(Who):看護師A、看護師B
いつ(When):◯月◯日7時ごろ、8時ごろ
どこで(Where):患者Aの訪室
何を(What):看護師Aが主治医からの指示で500mlの輸液を6時間で投与、看護師Bが患者Aの点滴バッグに患者Bの名前が記載されていることを発見
なぜ(Why):主治医の指示に基づく治療の実施、誤った点滴の発見と修正
どのように(How):看護師Aが点滴を施行、看護師Bが点滴バッグの誤りを発見して抜針し、看護師Aに報告
結果(Result):患者Aには気分不快や体調不良の訴えなし、体温36.2℃、BP126/66 P72 SpO2 98%、看護師Aが主治医に報告し、経過観察となる

おわりに

いかがでしたでしょうか?「敬体」・「常体」の2つの言葉を覚えておきましょう。ぜひ、やってみて下さい。

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