医師と患者の会話を自動メモに変換するAI技術、医療分野で注目集める

医療分野でのAI利用が急速に拡大しており、特に医療面接に特化したAIの開発が進んでいます。Healthcare Information and Management Systems Society (HIMSS) が開催したカンファレンス「HIMSS 24」では、患者の診察時の会話をAIを利用して自動的に臨床メモや要約に変換する「Ambient clinical documentation」技術が大きな注目を集めました。この技術は、臨床医の負担を軽減し、医師と患者の有意義なつながりを優先させるのに役立つとされています。Nuance CommunicationsやAbridge、Sukiなどの企業がこの技術を備えたソリューションを発表しており、これにより医師は患者との会話に集中できるようになり、診察後のメモ作成にかかる時間を大幅に削減することが可能です。また、DAX Copilotなどのツールは既に200以上の組織で導入されており、スタンフォード大学の調査では医師の96%が使いやすいと回答しています。この技術は、医療業界での管理作業の負担をさらに軽減し、医療の質の向上に貢献することが期待されています。

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