東京大学医学部附属病院は、スマートフォンで撮影した眼瞼結膜の画像からヘモグロビン値を予測する深層学習AIを開発しました。従来の眼瞼結膜の赤みを基にした貧血診断は正確性に欠けていましたが、この新しいAI技術により、より正確なヘモグロビン値の予測が可能となりました。研究では、150人の患者の眼瞼結膜写真と血液検査結果を使用し、深層学習モデルが従来の方法よりも高精度でヘモグロビン値を予測できることが確認されました。
この技術は将来的に病院に行かずに貧血の有無を判断できるスマホアプリとして応用される可能性があり、特に医療アクセスが限られた地域や鉄欠乏性貧血が多い小児や妊婦へのスクリーニングに役立つと期待されています。