超音波診断動画から肺病変を自動検出するAIシステムを開発

産業技術総合研究所と自治医科大学は、AI技術を活用し、胸膜の位置と動きを自動検出システムを開発しました。これにより、肺エコーを用いた診断の精度と速度が向上し、臨床医師の負担軽減や救命率の向上が期待されます。特に、経験の浅い臨床医のサポートや教育への応用が可能です。

背景

肺エコーは呼吸困難などの緊急事態においては迅速な診断が可能ですが、特有の知識が必要なため、十分な臨床医が確保していません。

研究内容

  • 技術概要: 深層学習を利用して胸膜の位置と動きを自動検出。
  • 成果:高精度(F値0.988)で胸膜ラインを検出し、肺滑走の現場をAUC0.894で評価。
  • 使用データ:自治医科大学から提供された超音波診断動画を使用。

今後の展望

  • 肺炎や肺水腫の自動検出技術の開発
  • 専用の超音波説明の開発による診断精度の向上

この研究の詳細は、2024年7月24日に「Heliyon」に掲載される予定です。

引用元)https://medibio.tiisys.com/130344/

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