スウェーデンのウプサラ大学病院のCyrus Brodén氏による研究で、ChatGPTが整形外科医と比較して10倍の速さで退院時報告書を作成し、その質も専門家パネルにより同等と評価されました。研究では、架空の整形外科症例に基づいた報告書の作成を行い、ChatGPTと整形外科医の作成した報告書を比較しました。
報告書における情報の誤り(ハルシネーション)は、ChatGPTの報告書で4つ、整形外科医の報告書で6つ見つかりました。Brodén氏は、AIによる事務作業の効率化が医師の時間を節約し、ストレスを軽減することにつながると強調しています。また、今後は1,000人の患者の医療記録を用いた大規模な研究を予定しており、その研究は多くの協力者の参加と厳密なデータ管理が必要とされます。この技術の進歩が、医療現場における新たな効率化をもたらす可能性があると報じています。